Bluetoothによる情報漏洩とは

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便利なBluetooth機能が情報漏洩に繋がる

Bluetoothはとても便利な機能です。Bluetoothは、短距離の無線通信を実現するための技術で、主にスマートフォン、タブレット、パソコン、ヘッドフォンなどのデバイス間でデータをやり取りするために使用されます。
また、Bluetoothは、ペアリングと呼ばれるプロセスを通じてデバイスを接続し、データの送受信を行います。
実際にBluetoothを活用して業務を行っている企業もあるのではないでしょうか。
しかし、Bluetoothによって情報漏洩する危険性があるため、使う際は特に注意しなければなりません。
Bluetoothでペアリングするときは、ケーブルで接続する必要がないため、誰にも気づかれずにデータを持ち込むことができるのです。
また、Bluetoothの通信距離も10メートルと長い上に、電波を利用するのに障害物があっても通信ができるため、ロッカーなどに入れたスマホにBluetoothでデータ転送ということもできます。
社用スマホから私物のスマホにデータを転送すると、DropboxやOneDriveなどのクラウドストレージにアップロードすることも可能です。
社内でBluetoothの活用を許可している企業は、情報漏洩に繋がらないように注意しましょう。

Bluetoothによる情報漏洩のメカニズム

Bluetoothによる情報漏洩は、主に以下のような方法で発生します。

  1. 不正アクセス: Bluetoothデバイスが適切に保護されていない場合、攻撃者が不正に接続し、データを盗むことが可能です。
  2. ブルートゥーススニッフィング: 攻撃者がBluetooth通信を傍受し、送受信されるデータを解析する手法です。これにより、機密情報が漏洩する可能性があります。
  3. マルウェアの感染: Bluetoothを介してマルウェアがデバイスに感染し、情報を盗むことがあります。

使用制御で情報漏洩を防ごう

Bluetoothによる情報漏洩を防ぐためには、使用制御が必要です。
Bluetoothを利用したデータ転送を制御することで、情報漏洩対策になります。
併せてBluetooth以外の利用しないデバイスの使用も制御すると、新しいデバイスが登場しても、基本的にデータ持ち出しができないように対策することができるでしょう。
また、ウィルスに感染したデバイスを社内に持ち込むだけで、Bluetoothが有効になっているスマホやタブレット、パソコンなどに飛び火し、感染がネットワーク中に広がる危険性も考えられます。
さらにネットワーク侵入、ランサムウェア攻撃、データ窃盗に繋がる危険性もあるでしょう。
実際に、検知不可能な脆弱性が世界中の大多数のデバイスを危険にさらしました。
WindowsやAndroid、Linux、古いiOSを搭載するデバイスが影響を受け、53億台も被害を受けた事例もあります。
脆弱性は、深刻度や対象プラットフォームによって影響の大きさは異なりますが、Android搭載機器、旧型iPhone、iPadに最も大きな影響を与えるとされています。
社内でBluetoothを利用できるデバイスを使用している企業は、対策を見直しましょう。

まとめ

Bluetooth技術は便利である一方、情報漏洩のリスクも伴います。具体的な事例を通じて、その危険性を理解し、適切な対策を講じることが重要です。セキュリティ意識を高め、日常生活におけるBluetoothの利用を安全に行うための知識を深め、常に最新の情報を把握していきましょう。

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