印刷業界やDPTクリエイターと20年近く関わってきた経験が、
今回の開発を踏み切らせた!
質問者
「"コンテンツウォッチャー"の開発には相当の時間が掛かったそうですが、その開発のきっかけとなった事は、一体何でしたか?」
神山
「もともと私は現場主義を徹底し、顧客ニーズに迅速に対応するのが技術者の使命であると考えていました。
前職の会社では大規模印刷企業向けのファイルサーバソフト"HELIOS"を扱っていましたが、その製品も、市場のニーズがファイルサーバの堅牢性と高速化にあると判断し、15年前に私がドイツから版権を取って来たのがきっかけです。
お陰様で大規模向けのファイルサーバソフトとしては、末永く販売させて頂いており、多くの企業様に導入されている"業界標準ソフト"となりました。
今回の"コンテンツウォッチャー"に関しても、やはり現場のニーズとして数年前から話が出ていた事であったのです。」
質問者
「現場のニーズとは一体どの様な事だったのですか?」
神山
「ファイルサーバというのは広くDTP、印刷業界にとってお金を生む大切な資産なのですね。
分かり易く言うと、このファイルサーバの中にDTPで作ったデータを保存して、加工して、印刷にかける訳です。
版下等も、全てファイルサーバの中にデータを保存していますね。
これは昔で言えば、大切な資産を入れる為の金庫でなければならない訳です。
この金庫であるファイルサーバが銀行の金庫等の様に堅牢でなければ、いつコンテンツを盗む人間がいても分からないのが実情では無いでしょうか?
現場のニーズとはまさにそこでした。
"情報事故"、"情報漏えい"に関して数年前に、
『ファイルサーバ内の出入をきちんとログとして監視出来ないと安心して仕事が出来ない』
と、ある大規模印刷所の担当課長から言われたのです。
時はまさに"個人情報保護法"が法律として認められるかどうかの時期であり、心あるシステム管理者がその対応をすべきだと真面目に考えていた故の発言であったのだと思います。まぁ、まだその時は若干時期としては早かったんですがね‥(笑)。」
質問者
「それからMac関係のログが取れないかどうかを真剣に考え始めたという事なのですね。」
神山
「そうですね。
それから1年もしない内に立続けに10人位から同じ様な事を言われてしまったんです。
Macに強いネットワーク会社というのは日本を探してもそう多くは無い様で、同じ様な話がたまたま来たんでしょうね。
その度に私は『そんな製品があったらすぐに紹介しますよ』と言っていたんです。
要はお茶を濁していたんですね(笑)。
大変なんですよ、AFPプロトコルの解析なんて‥完成出来るか分からないし、解析に一体何年掛かるのか見当も付かなかったんです。」
質問者
「真剣に製品化に踏み切ったのは、どういった経緯になるのですか?」
神山
「やはり現場のニーズですね、それだけです。
『プライバシーマークやISMSに対応したログ監視ツールを作ってくれ!!』
という切実な願いからやむにやまれず、といった所ですね。
独立し3年経ちやっと自社製品の開発も出来る余裕が出て来た事もあったかもしれません。
丁度1年前に開発の目処が立つ技術を思い付き、それをなんとか製品化したような形です。
実際には一言では言い尽くせない苦労もありましたし、技術的な壁に立ち止まる事もしばしばでした。
しかし"現場が待って居るんだ!!"という事をひたすら信じ、技術者の皆が初志貫徹して、やっと出来た製品でありました。今年の8月に発売した時には本当に感慨無量でした。」
質問者
「だいぶ反響が大きい様ですね。」
神山
「そうですね‥。正直驚いています。
本当に多くの会社様からお問い合わせを頂き、販売はとても順調です。
本当に現場が待ち望んでいた製品を作れた事がとても嬉しいですね。
名前を聞いたら驚く様な大企業様にもポン・ポンと導入が決まっていますし、我々がもともとニーズとしてつかんでいた印刷業界の会社様は元より、広告代理店様、中規模以上の企業様のデザイン部門等にも導入が進んでいます。
プライバシーマークやISMSの審査でもスムーズに"ファイルサーバのログ監視項目"を通過している所を見るとそういったセキュリティポリシーにもきちんと合致していた様で、ホッとしている所です。」
質問者
「これからは日本版SOX法等、法令順守も厳しくなって来ますね。
その点等にどの様に対応して行く予定ですか?」
神山
「実は既に日本版SOX法に対応すべく、数社の上場企業様とコラボレートし、製品のブラッシュアップを図っている所です。
11月24日には、8月に発売以来、たった3ヶ月で新バージョンを出しました。
これも全て現場のニーズに対応した新機能を搭載した結果だったのです。
本当に全ての現場ニーズに対応したので新バージョンは20以上も機能が増えてしまいました(笑)。技術の皆には申し訳なかったな、と思っています。』
質問者
「これからの製品展開について伺います。今後どの様な製品を開発して行く予定ですか?」
神山
「まだまだ企業秘密の部分もありますので正確にはお伝え出来ませんが、ログ監視の分野では、続々と意欲的な製品を出して行こうと考えています。
来月12月にはNFSプロトコルに対応した製品も出して行く予定です。
"ログ監視"という分野では5年後にナンバーワンで居たいですね。」
質問者
「ありがとうございました。」