
プライバシーマーク(Pマーク)取得に際して、Mac対応のファイルサーバのログ監視ツールは、2006年8月まで世の中に存在しませんでした。
その為にこれまでのPマークコンサルタント様は、Macを利用しない様に指導するか、Windows環境と隔離して使用する提案のほか、有効な手段がありませんでした。
この大きな原因には Apple Filing Protocol(以下AFP)という、アップルコンピュータが開発した、Apple独自の通信規格のログが取得可能な製品を作る事は極めて困難であり、どこの会社も製品化していなかった事にありました。Windows製品に関しては、Windowsサーバの "イベントログ" という、ログを取得する製品を導入するだけで、"ファイルサーバのログ監視" という項目が埋まってしまうので良かったのですが、Macに関してはそうはいきませんでした。
また日本のみならず、世界中で Mac製品のセキュリティレベルを高める必要性があるにも関わらず、ブラックボックスで構成されている Mac製品のセキュリティに関わる事は、市場シェアから言っても経済原理から言っても得策と判断する開発会社が少なかったのもAFPの解析に歯止めをかけてきたと言われています。

MacサーバとMacクライアントとの通信には主にAFPというファイル共有の通信プロトコルを利用しています。これにより、Windows間でのネットワークよりも簡単で、高速なLANを構築することが出来る反面、Windows製品との互換性などに支障があったことも事実でした。
このAFPが、実は日本でのPマーク取得やISMS取得の際に、Mac利用企業が陥っていたジレンマであったのです。社内のPC及びサーバをWindows製品のみに統一する場合には、既にファイルサーバのログ監視に対応製品が存在しており、一定企業への導入が進んでいました。しかしMacを社内で利用する場合では、対応する製品が無かった為、システム管理者の悩みの種となっていたのです。
またMacを使用するクリエイターからしてみれば、Macでも資産を利用して有効にMacを活用しつつも、セキュリティを高めてゆくことが自然であり、望ましい姿であったにも関わらず、厳格にPマークを取得しようとする場合には、経営者は全てのシステムをWindows製品に統一するしか方法を見付ける事が出来なかったのです。
Pマーク取得に関して、その取得条件において、年々セキュリティポリシーが厳しくなって来ており、Mac利用企業は対応に苦慮していました。
更に、Pマーク取得コンサルタントの皆様もMac製品だけを隔離したりして、緊急避難的に問題点を先送りし、問題の根本的な解決には時間が掛かるものと思われていました。